2011年02月17日
昨日、我が家の手乗りカマキリが死にました。
ここ数日の厳しい温度変化に耐えられなかったのでしょうか。
昨日夕方頃に、身体の色が黄色に変色し、動きが止まりました。
二女が手に乗せて一生懸命介抱していました。
「お父さん、生きてるよ!」
二女は水を一生懸命やりました。カマキリは小さじ半分くらい
水を飲んだようです。
夜になって家族が家に戻ると、カマキリはグッタリとなって
足も身体を支えておらず、首と頭は地面についていました。
「もうだめか」私は思いました。
二女が手に乗せて水をやると、僅かに飲んでいるようでした。
本当に飲んでいるのかどうか私にはわかりません・・・
二女は黙って手の上に乗せていました。
声も出しません。
二女の肩が小刻みに震え出しました。
やがて嗚咽に変わりました。
カマキリは静かに死んでいました。
二女は泣きじゃくりました。家族の胸も締め付けられました。
カマキリに対して、このように愛情が湧くとは・・・
この片かまカマキリは冬のある日に我が家に来て
子供達に大切にされ、一言も発せず、静かに逝きました。
いったい何者だったのでしょうか。
泣き止まない二女に対して
「この世に生まれたものは、必ず死ぬ。このカマキリは大変長生でき、
最後まで大切にしてもらえて、ありがとうって言ってるよ。」
次女にそう伝えることしかできませんでした。
最近、私はこの愛する家族達ともいつかはお別れする日が必ず来る
ということをよく考えます。
お釈迦様は人の生老病死という不可避の運命から救われる道を捜し求め、
遂に、光明を見出しました。
私もこの人の不可避の運命から救われる道は、座禅(瞑想)しかないと
信じ、
最近は以前より真面目に瞑想に取り組むようになりました。
片カマキリは静かだった
2011年2月17日