こんにちは。由紀子です。
昨日いつものように仕事を終え
タケさんと一緒に4歳の息子の保育園にお迎えに行きました。
姫路の城見ヶ丘保育園は、いつも先生が笑顔で
一日の中でのトピックを話して下さいます。
しかし、その日はとてもマジメな表情で先生が私たちの方へ、、、。
(ん?また、何かやらかしたか!?)
「あの~、イクノブ君なんですが、、」
と話された内容は、
4月の中旬にピンクタワー(木のオモチャで、小さい立方体から大きい立方体を積み重ねて遊ぶものらしいです。)の一番てっぺんの積み木が無くなったこと。
それに気が付いたとき、小さい組さんと一緒にみんなで探し、
それでも見つけることができなかったこと。
すると、先週の木曜日に、イクノブが先生に
「あのね~、ピンクタワーの一番上な、僕が持ってる、、、」
告白しに行ったようです。
「(!!)そうなん。いっくん、欲しかったん?」
「遊びたかった。」
「何して遊んでたん?」
「トラックに乗せて遊んでた。」
「また、持ってきてくれる~?」
「うん~。」というやりとり。
それから、週明けて、火曜日に持って行ったことの説明を受けました。
私には思い当たる節がありました。
火曜日の朝、お弁当を作っている私の足元で
起きたてのイクノブが
「あんな~、これ、保育園のやねん。
ごめんなさい。ってゆってもっていかな。ごめんなさいって。」
「そうなん!ほんまや。持っていかなね。」
それは、6ミリ四方の立法体の小さな小さなピンクの積み木でした。
手にしっかりと握りしめバスに乗り登園した日の事でした。
「申し訳ありません~。勝手に保育園の物を持って帰って、、。」
夫婦で平謝り。
城見ヶ丘保育園の備品は、10進法の10個で
揃えてあるものがたくさんあります。
ピンクタワーもモンテッソーリ教育の玩具の1つだったようです。
帰ってイクノブを叱らなきゃと思っていると、
それを見透かしたように先生の言葉が。
「それが、園長がとても喜びましてね。」
「????」 タケさんと顔を見合わせます。
「保育園で無くなったオモチャが戻ってくることはないんです。
イクノブくんが、園始まって以来初めてだったんです。(40年近くになります)
勇気がいったと思うんですけどね。
小さい組さんとみんなに謝らないとと思っていたと思うし、、、。
だから、ちゃんと、言ってくれて、持ってきてくれてありがとう。って言ったんです。
ですから、おうちの方では何も言わないで上げて下さい。
私と内緒で話しましたから。
園長からも、お父さんお母さんに伝えて下さいって言われてるんです。」
。。。なんとっ、、、。グサッ。
胸をつかれるような衝動が。
「そうですか。こちらこそ本当に申し訳ございませんでした。
それから、ありがとうございました。」
先生とのお話を終え坂を下りながら、
タケさんが実感を込め
「勉強させられるな~。ええ保育園やな~」とぼそり。
本当に。
落ち着いて考えてみると、イクノブが先生に告白してからも
私と先生は何度も会いお話しています。
ということは、その時に
「おうちに、積み木があるでしょうから持って来てください」
と話されても良かった筈です。
でも、あえて、先生はイクノブを信じて
イクノブとの関係を大切に関わっておられたんです。
3人の子育ての最中ですが、周りの皆さんに子どもにいつも教えられます。
偶然ですが同じ時期に我が家でも事件がありました。
未だ解決していませんが、長女のコレクションの
動物のフィギィャが5体ほどなくなりました。
沢山の二女のお友達が遊びに来るので、
全く分からないのですが、大切なものが無くなることのつらさを
イクノブは見て感じていたのかも知れません。
社会のルールをこんな温かな気持ちを持った先生に
教えていただき本当によかったと思いました。
恥をさらしてしまいましたが、
胸の奥の忘れていた場所がムズムズっとした感情に感激したので、
書いちゃいました。
「そんなことしたらあかんやろっ!みんなの前で謝りなさい!バシッ!」
とされるより、彼の心には効いたに違いありません。
教育ってこうじゃなきゃいけませんね。日々反省、改善、向上ですね。
頑張ります。
写真がないのでまたまた、昨日撮影したお庭です。
これが散ってしまうとさみしいですね~。
— 由紀子のブログ —
息子(4歳)の不祥事からの学び
2012年5月25日