2011年02月01日
前に収益物件の利回りには大きく分けて2通り有というお話を致しました。一つは「期待利回り」、もう一つは「還元利回り」です。
復習しますと、期待利回りは、地主や家主が自分の所有物件に対して期待しうる賃料の不動産価格に対する利回りをいいます。
還元利回りとは、ある収益物件に対して購入を検討する買手がいる場合に、いくらでその収益物件を購入したらよいかを検討する利回りです。
今回ご説明したいことは、
「収益物件の利回りを見て、その物件の価値は果たして優れているのか劣っているのか。」
判断する場合の大事な注意点です。
専門家の方でもよく勘違いが見受けられる点についてです。
それは、「今話題となっている利回りが、上記どちらの利回りか判断して下さい」ということです。
どちらの利回りかによって、物件の良否の判断が正反対の結果になってしまうのです。
つまり、今言われている利回りが家主の立場から見た「期待利回り」の場合ですと
利回りが高い場合、その不動産の収益力は優れています。
逆に利回りが低い場合には、その不動産の収益力が劣っているということになります。
ところが、今言われている利回りが購入者の立場から見た「還元利回り」の場合ですと
利回りが低い場合に、その不動産の収益力は優れています。
逆に利回りが高い場合には、その不動産の収益力が劣っているということになります。
どうですか。
正反対の結論となりましたでしょう。
不動産の利回りの話を最近は当たり前のように聞くようになりました。これからは、果たしてどちらの利回りについての話なのか、注意してきかれるようにされると、不動産ツーの仲間入りです。
-本日の成功名言-
私が本書においてお金の問題を取り扱うのは、社会生活で自由を得るためには、我々は当然お金を取り扱うことが出来ねばならぬからである。 (REデーヴィス「心の力の秘密」)
不動産の利回り 3
2015年5月14日