2012年07月17日
「屋根に設置するソーラーパネルの賃料を出せますか?」
部屋の家賃や、借地地代ならよく鑑定しますが
ソーラーパネル設置のための屋根貸賃料は訊いたこともありません。
最近弊社には、東京でも希少な「空中権の評価」とか、
「産業廃棄物処理場跡地の評価」
等先例を見つけることも出来ないような評価依頼があります。
兵庫県下、民間鑑定only1を目指す当社への試練と思い、進んで挑戦しています。
携帯電波塔の屋根貸賃料が月10万円以上になるとか、
先発事業者が幾ら位で屋根借りを行っているか
以上のような情報はありましたが
やはり賃料の査定根拠は見つかりません。
不動産の適正な経済価値を出すのが我々鑑定士の仕事です。
根拠がなければ考え出します。
一つは投資採算性の観点から
ソーラーパネル発電電気代+売電価格-ソーラーパネル設置コスト=ソーラーパネル設置賃料の上限値
が成り立つはずです。
もう一つは
地代+屋根の家賃=ソーラーパネル設置賃料ではないかと考えました。
地代は借地より権利として相当弱いのでその点の考慮を入れました。
家賃は屋根の価格に利回りを乗じて求めました。利回りは通常の不動産投資利回りより大分低いものとしました。
以上の2つの点から検討を加え求めることにしました。
屋根貸賃料は今後の研究課題かもしれません。
今後経済産業省も屋根貸し太陽光発電でパネル設置の家庭に賃料を支給する事業を行うようです。
これから日本の住宅の屋根が暑くなりそうです。
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屋根上 ソーラーパネル設置 賃料
2015年5月14日