固定資産税の通知がみなさんのお手元にも届いていると思います。

普通でしたら、固定資産評価額は適正な価格より安く計算されています。

固定資産税の評価額は、土地が時価の7割で計算されています。
建物については、再建築価格からの減価償却計算を行っていますが、独自の採点方式となっており、実際の購入価格を基に計算した額より安くなっています。

原則論としてそうはいっても、中にはやはり、おかしな評価額もないことはないと思います。

もし皆さんの固定資産税評価額が不当に高いと思われる場合、皆さんはどうされますか？
いきなり、市町村の窓口に陳情に行きますか？
いきなり市町村の窓口に行かれると、市町村もこの手のクレーム対応には慣れていますので、なかなか思うようには行かないと思います。
それでは専門家に相談されますか？
この場合の専門家は誰でしょうか。争うつもりなら弁護士さん、普段から付き合いがあるようでしたら税理士さんかなあ、と思います。親しい業者さんがあるようでしたら、不動産業者さんも良いかもしれません。
ところで、弁護士さん、税理士さんにご相談した場合でも、結局、不動産価格が不当かどうかという点が問題となる場合には、不動産鑑定士に相談が回って参ります。ところが、不動産鑑定士に相談したとしても・・・及び腰で余り力になってくれないと思います。固定資産税の基になる土地価格は不動産鑑定士が鑑定しており、不動産鑑定士が固定資産税評価の仕組みをよく知っているにもかかわらずです。

それはなぜか？

不動産鑑定士が市町村から固定資産評価の仕事を受注しており、市町村と事を構えることができないから。

固定資産評価額を仲間の鑑定士が決めているので、仲間のミスを突いていくようなことまで入っていく可能性があるからです。

私も固定資産評価を行ってきたのでこれらの事情をよく知っています。

 

本当に、不当な固定資産税が課税されているとしたら・・・適正な固定資産税に正されるべきです。

私は、不当な引き下げ要求に協力することは当然難しいことですが、主張が正当である場合には、
専門職業家としてできるだけ協力すべきであると考えております。

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あいき不動産鑑定株式会社
(Aiki Real Estate Appraisal Co.,Ltd.)
代表取締役・不動産鑑定士
土田剛司(Takeshi Tsuchida)

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