紫陽花とカエルが
雨が欲しいと思っていそうですね。
金曜日の由紀子です。
夢はた~くさんありますが、
その1つに
「ツバメがお家に巣を作ってくれること」
というのもノミネートされています。
子ども時代を過ごした
実家は
今では築100年近い古屋です。
玄関を入った土間の上には
真っ黒な梁が見え
ツバメたちはしょっちゅう出入りしていました。
けれど自分にも
他人にも
生き物にも厳しい祖父は
熱いツバメのラブコールを
受け入れたことがありませんでした。
理由は糞が汚い事と、
門口を閉めることが出来なくなるからだったのでしょう。
諦めたツバメは
門口横の外灯の器具の上に
営巣し卵を毎日温めていました。
40年前は
珍しい1人っ子だった私は、
よく1人でお庭の草花や
虫相手に遊ぶことも多く、
そのツバメも
毎日毎日見上げては
心ワクワクヨダレを垂らしていました。
雛が孵るのを心待ちにしていたある朝、
いつものように
巣を見上げると異変が!
親ツバメが騒ぎ、
巣の中にはトグロをまいた蛇が!!
父が蛇を捕まえてくれましたが、
大切な卵はそのお腹の中へ。
ポコポコ膨らんでいた
蛇の姿を今もハッキリ覚えています。
親ツバメと
一緒に悲しみましたが、
それっきり2度とツバメが
実家に巣を作ることはありませんでした。
それからの結婚生活も
マンションでツバメにはご縁なし。
そして、戸建を建てた1年目、
その年に巣立った子どもの
ツガイがやってきて、
念願の巣作りを始めました。
家族全員大喜びで
見守ったけれど、
何だか練習しているみたいな感じ。
親兄弟が
現場監督に来て、
色々教えてもらいながら作るのですが
私の眼から見ても
イマイチイケテない巣。
結局
秋が来て
南の国へ帰っていってしまいました。
そして次の春、
同じ子が来てくれました!
1羽の背中に白い紋があるので
わかるのです。
去年の出来そこないの巣を
リノベーションし、
土を積み増し、
とうとう卵を温めだしました!!
小躍りしながら眺めていたら
ある朝、
悪夢再来。
巣が大きく崩れ落ち、
卵はすべて玄関ポーチの
石の上に落ち無残な姿に。
カラスかも知れません。
自然に崩壊した可能性もあるでしょう。
涙しながらタケさんと
見上げていると、
つがいの親ツバメがカーポートの上にとまり、
まるでその時の状況を
私たちに必死で訴えかけてくる様な口調で
さえずるのです。
ツバメってどうして
こんなに人間に近いんでしょうか。
コミュニケーション能力もすごいと思うんです。
観察していると、
親や兄弟との絆もあると感じます。
そうそう、
その後、3週間以上たっても、
再建築する様子もなく、
私たちも諦めかけていたら、
先週ぐらいからまた、
巣を作り出している様子。
しかも、土台を念入りに
分厚くしています。
1羽が泥をくわえ
巣を作っていると
必ずもう1羽が横で何かしら
指示か応援かをしながら
張り付いています。
その知恵と
根性に心からのエールを送り、
見守っていきたいな~と思っています。
私の夢1つが叶う日も
近いのでしょうか。
そして、
事務所のある神戸の
まちのど真ん中でもスクスク育っています。
これでは解りませんが、
お店の方が
テグス糸をカラス除けに張り巡らせていて、
守ってあげていました。
田舎のツバメも
都会のツバメも頑張れ~~!!!
今週のお花です。
去年の秋に寄せ植えた
多肉系の植物のお花が咲きました。
小さな小さなお花です。
それでは、
梅雨らしくない梅雨ですが、
体調お気を付けになって
お過ごしください。
— 由紀子のブログ —
ツバメ考
2013年6月7日