2011年08月01日 夏の早朝と夕方、辺りが静まる頃 広く響き渡るひぐらしの声 カナカナカナ・・・・・しかしその姿を見たことは一度もありません。 クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、つくつく法師、ニイニイゼミ これらの蝉はみなさんもよく採ったことと思います。 でもひぐらしを採った人はそうそういないのではないでしょうか。 声はしても、木の高いところや、人が足を踏み入れることが難しいような 林の中からです。 ところが私が普段ジョギングしている増位山では、早朝5時頃に無数のひぐらしが鳴き ひぐらしの声で増位山全山が鳴動しているかのようになります。 それはまるで神社でお祓いを受けているときに神主さんが頭の上で鳴らす福鈴が 山中で鳴り響いているようで、この世のものとは思えない神々しいまでの響きになります。 私はぜひこの音を聞かせたくて、子ども達とひぐらし採りに行くことにしました。 日が昇り始めてから6時頃までの僅かな時間がひぐらし採りのチャンスです。 網をもって増位山を探し回りますが、鳴き声はしてもやはりなかなか姿が見つかりません。 他の蝉は桜の木からですが、ひぐらしの声はどうも杉の木から聞こえるようです。 小一時間余り探しても見つからないので、諦めかけた時、一本の杉の高木にじっと目をこらすと 「いました!」「憧れのひぐらしです。」 「小さい!」 つくつく法師やニイニイゼミと同じくらいの大きさです。 オスは用心深く目があっただけでも逃げてしまいます。 うまいこと網を近づけることが出来、間一髪で逃げる時には他の蝉と違って その場でバタバタしてから逃げます。おそらく人慣れしていないので、余程 網にビックリするのでしょう。 中には気が動転して自分から網に飛び込んでくるひぐらしもいました。 結局メスのひぐらしを2匹採ることができました。 子ども達とようく観察して、リリース。 ひぐらしの抜け殻も二つ見つけました。 写真左がひぐらし右がクマゼミの抜け殻です。 ひぐらしは山の妖精みたいで、本当にかわいいですよ。 チャンスがあれば動画で採ってみたいと思います。